寒さとホームレス

 今週に入り結構寒い日が続き、仕事を終えて帰るときには風の影響もあり体感温度は氷点下である。北米五大湖の西に位置する当地は観光地でもあることから春から9月末ころまでは観光客でけっこう賑わっていたけれど、今はまばらになってしまった。夏の間、1ブロックに1~2人程度いたホームレスの人々も、寒さを逃れて暖かい地方へ行ってしまったのか、彼らの数も少なくなった。
 アメリカはグローバリゼーションの発祥の地だけに、日本以上に貧富の差が激しく、運が悪いと明日ホームレスになる恐れの中で暮らしている人が多くいる。怠け者がホームレスになると誤解している人も多いが、運が悪いだけで本当にホームレスになってしまうのがアメリカの社会であるし日本のきわめて近い将来の姿であろう。
 ホームレスと思われる人を見るとそれぞれに個性があって不謹慎だが興味深い。
 いつも買物に行くスーパーの角に松葉杖を持った男性の物乞いがいるが、彼は勤務時間?が終わるとスタスタと軽快に歩いてどこかへ去っていき翌日同じように物乞いの仕事?を続けている。
 繁華街の通りには電動車いすに乗って物乞いしている人、ストリート・ミュージシャンのパフォーマンスの隣で物乞いする人、地面に座ってする人、立ってする人、自分の窮状を訴える紙を掲げている人、ドアの開閉を手伝って物乞いする人、親子連れで子供に物乞いをさせる人など、色々な人がいるが、ほとんどの人は危険そうではない(少なくても人通りのある場所では)が、独り言を言ってふらふらしているような人は見るからに危なさそうなのでそういう人には絶対に近寄らないほうが賢明である。
 さすがに、これだけ寒くなると街中で物乞いする人も少なく、本当に行き場のないような人のみが街頭に出ているように思える。仕事の帰り道、かばんを持つ手が寒く感じるときなど、一杯のスープを飲むことが出来るように5ドル札を2枚ズボンのポケットに入れ、必要と思える人にいつでも渡せるようにしているが、こんなことをしなくても良い社会をなぜ作れないのだろうと思うとむなしくなる。

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